禁酒法(1920〜1933年)のパラドックス
「お酒を法律で禁止すれば、国は健全になる」——そんな理念で施行されたアメリカの禁酒法ですが、結果は真逆でした。マフィア(アル・カポネなど)が密造酒で巨万の富を築き、「スピークイージー」と呼ばれる隠れ家バーが爆発的に流行しました。
「粗悪な酒」をごまかすためのカクテル
密造酒(バスタブ・ジンなど)は極めて品質が悪く、匂いがキツくてそのままでは飲めませんでした。バーテンダーたちは、この不味い酒をフルーツジュースやシロップで「隠す・ごまかす」技術を発展させました。これが現代カクテルの基礎となります。
1. フレンチ75
密造ジンを、レモンジュース、砂糖、そしてシャンパンで割ったカクテル。大砲「フレンチ75ミリ砲」のようにガツンと効くことから命名。
2. メアリー・ピックフォード
ラム酒にパイナップルジュースとグレナデン(ざくろ)シロップを混ぜた甘いカクテル。当時の大スター女優の名を冠しています。
3. ブラッド・アンド・サンド
スコッチウイスキーにチェリーブランデー、ベルモット、オレンジジュース。血と砂を意味する闘牛映画から命名。
スピークイージーの現代的復活
看板を出さず、本棚や電話ボックスの裏に隠された秘密のドアから入る「スピークイージー」スタイルのバーは、現在でもニューヨークや東京で「大人の隠れ家」として人気を集めています。
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禁酒法時代が生んだ名作カクテル|密造酒を美味しく飲むための工夫
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