IPA=インディア・ペール・エールの略
現在、世界のクラフトビール市場を牽引する人気スタイル「IPA」。この名前は、18世紀末の大英帝国時代に由来します。
インド駐留軍へのビール輸送問題
当時、植民地インドに駐留するイギリス軍や東インド会社の職員たちは、故郷のビールを渇望していました。しかし、イギリスからインドへの帆船での航海は、赤道を二度越える猛暑の中を約半年も航行するという過酷なものでした。
通常のビールを樽に詰めて送っても、インドに着く頃には腐敗して酸っぱくなり、到底飲める代物ではありませんでした。
防腐剤としての「ホップとアルコール」
この問題を解決したのが、ロンドンの醸造家ジョージ・ホジソンです。彼はビールの腐敗を防ぐため、以下の2つの工夫を施しました。
この「苦くて度数の高いビール」は無事にインドまで到着し、赤道越えの揺れと温度変化によって熟成され、現地で大絶賛されました。これが「インディア・ペール・エール(IPA)」の誕生です。
現代のアメリカンIPAへの進化
この歴史的スタイルは一度衰退しましたが、1980年代以降のアメリカのクラフトビール革命により、アメリカ産の香り高いホップ(カスケードなど)を大量に使った「アメリカンIPA」として復活し、現在の世界的な大ブームへと繋がっています。
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IPAの誕生秘話|インドへの過酷な航海が生んだ奇跡のビール
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